ウィンザーチェア大全
引っ越した家に椅子を四脚買うことにしたのは良いのですが、何を買うかで家人と意見が分かれてしまい、結局四種類の椅子を買うことにしました。
ひとつはウィンザーチェアにしよう。そういう大きな方向性はすぐ決まるんですが、ここから先が長い闘いの始まりです。デンマークや英国製が良いな、いや日本製も捨てがたいなどと話だけは盛り上がって、引っ越して随分経つのに決まる気配が全くしません。
しかも、ウィンザーチェアは奥が深い。議論の末、結局決まったのは、先日買ったボーエ・モーエンセンの本にあったウィンザーチェア、J52B。
折角なので、候補にあがった他の椅子をいくつかご紹介します。
●C18A----2003年までカール・ハンセン&サン社で生産されていたフリッツ・ヘニングセンデザインのボウバックウィンザーチェア。とても美しい椅子で第一候補でしたが、アンティークでもなかなか見当たらず断念。
●アーコール社ボウバックアームチェア----他のタイプのウィンザーチェアは今も販売していますが、このタイプは生産中止のようでやはりアンティークのみ。
●イルマリ・タピオヴァラのマドモアゼル 色が白か黒しかなくダイニングチェアというよりラウンジチェア。しかも受注生産3~5か月。いやぁ、長すぎてちょっと待てません。
●リキウィンザー・アームチェア カンディハウスで販売されている渡辺力氏デザインのウィンザーチェア。日本人の体にはフィットしそうな椅子でしたが意見が分かれて断念。
ここにあげたのはほんの一部。一つの椅子を決めるのにいささか熱が入りすぎ、三脚目でかなり疲れてきました。残り、あと一脚。全部揃うのには、まだ先が長そうです。
(京都府建築士会 京都だより2017年9月号掲載)