銅版画家 南桂子: メルヘンの小さな王国へ
引越し
最近、引っ越をした。
古くて狭い中古マンションを買い改装して住んでいる。
新居に引っ越すと何かと、モノにこだわりたくなるようで以前は家のことに、頓着しなかったのに、椅子を買ったり、キッチン道具を揃えたりと改装費用以外にも何かとお金がかかってしまう。
そんな我が家の厳しい懐事情にも関わらず、新居へ引越したテンションが上がっているためか、絵画購入案が浮上し結構真面目に検討している。
ただ、油絵などの一点物は値が張るため除外。ネットで調べたところ版画ならよほど有名作家の作品でない限り、そこそこの金額で買えることが判明。
となると、以前から気になっていた作家 南桂子に白羽の矢が立ち(ってしまい)、現在作品集を見ながらどの絵にするか検討している。
今すぐにでも欲しいのに、
すぐに買わないのは、自宅改装の時に知ってしまった「迷う楽しさ」が、そうさせるのかもしれない。
本当に「南桂子」が我が家に来るか不明だが、旅行中財布の紐が緩むのと同様、大きな買い物をした後に来る弛緩時期を早く乗り越えなければ。
(京都府建築士会 京都だより2017年8号掲載)