日本建築の形Ⅰ
最近、仕事で奈良に良くいきます。少し時間があったので、リニューアルした奈良国立博物館の「なら仏像館」へ。
奈良に行ったら仏像をみるというのが私のルールになっていまして、行ったら何か見ずにはいられない。
戒壇院の四天王、新薬師寺の十二神将、興福寺の国宝館、もう少し時間があったら、法隆寺の百済・救世観音、浄瑠璃寺とかもいい。もちろん京都にも有名な仏像はたくさんありますが、何が違うのかいつも考えさせられます。
仏とお堂の関係、参拝者との距離、自然光の入り方…社寺における信仰という見せ方と博物館の展示という見せ方の違い、建築の役割が「見せる」ことに集約された空間の特異性って何なんでしょう。
こういうことをいろいろ考えてしまうからでしょうか、ついつい寄り道が長引いてしまいます。
(京都府建築士会 京都だより2017年3月号掲載)