
きりのなかのサーカス
空と地面
「自分の行いは天地が見ている」祖父の言葉である。
祖父はなかなかの人物で、 書店組合の理事長や郵政関係の代表的なことなど「世のため、人のため」と熱心に取り組んでいたらしい。
先日、その天地に見られていた事件?が起こった。
通常撮影は1日1物件だが、昨年末は撮影が立て込み、朝に山科、午後から一乗寺、夕方山科に戻るという日があった。
この日は珍しく仕事の件でイライラしていて、ブツブツと独り言を言いながら、全速力で駅に向かって歩いていたところ、ふとした拍子に「あっ!無重力感!ずりっ」見事に、こけて膝と手のを殴打してしまった。約30年ぶりの感覚、うう~起き上がれない・・・しかし少しでも早く起き上がって平気なふりをせねば!っとかなり頑張って起き上がった。右膝を引きずりながら少し歩いたあたりで「あー。バチがあたった!ネガティブオーラ満開で歩いていたからや」と反省。
午後撮影の現場到着。厚い雲に覆われたていて撮影に適した日ではなかったが、しばらく待っていると光が射し雲がひき青空が広がり始めた。わずかの晴れ間だったが、どうにか快晴で撮影できた。
「こけたおかげで、晴れ間が出たんだ。やっぱり天地は見てるなぁ」っと何故か納得。単純な私。
(京都府建築士会 京都だより2017年2月号掲載)
