世界の児童文学をめぐる旅
世界の児童文学をめぐる旅
知人と会うと必ず、「最近、ネットフリックスで何を見ているか。」という話になります。特にコロナで、家にいる機会が増え、見るべきテレビ番組が無い、なんてなると、自由に好きなものが見れるオンデマンドに依存度は高くなります。
さて、そんな中、ネトフリで、最近私がはまっているのは、ドキュメンタリーです。「レイチェルのパリの小さなキッチン」「美味の起源」といった食に関するものや、「ヘッドスペースの瞑想ガイド」といった最近流行のマインドフルネスまで、頭の中をチクチクと刺激しそうなものがたくさんあるのですが、特に面白かったのは、マーティン・スコセッシが撮ったドキュメンタリーで、「都市を歩くように」。
フラン・レボウィッツという作家にマーティン・スコセッシがインタビューをするもので、彼女の視点を通じてみた「ニューヨーク」を紐解く作品です。この中でスコセッシは、女性作家の話を聞きながら、ほぼ横でゲラゲラと腹を抱えて笑っています。多分、彼女の考え方や人間性がとても好きなのでしょうね。
七話完結のこのインタビューは、最後の章は「図書について」で終わるのですが、辛口レボウィッツ節が、本について話すときは、寛大で愛にあふれています。
「私はいつも人々がどんな本を読んでいるかチェックしているのよ。人が何を読んでいるかが私には重要だから。でも、最近は、もう本を読んでいればね。それでいいって思うことにしている。」
Well ,good. It is a book. Go ahead, read it! どうぞ、そのまま読み続づけて。
(京都府建築士会 京都だより2021年6月号掲載)
世界の児童文学をめぐる旅
四十年以上にわたって海外児童文学の舞台を訪れて写真に収め、東京子ども図書館をはじめ全国の図書館や文庫で講演を行ってきた著者の貴重な記録をまとめた一冊。美しい写真を見ながら、改めて物語を読んでみたくなる衝動にかられます。