建築家の言葉
建築家の言葉
事務所時代から愛読していた建築系雑誌に「建築知識」というのがあります。みなさんは当然、良くご存知かと思いますが、雑誌名と会社名が同じだった建築知識がエクスナレッジという社名に変わって、今年で二十年が経ちました。
会社名の由来は、建築の知識からXの知識を発信するということでエクスナレッジになったのだそうですが、専門誌の枠を徐々に広げ、「住まいの解剖図鑑」に始まった解剖図鑑シリーズは、日本の名城、哲学から、とうとう最近では、タカラヅカの解剖図鑑にまで広がっています。
建築とはかなり遠い、謎のⅩ方向へ向かっているような気がして、いつも興味深くチェックしている出版社です。
そんなエクスナレッジから昨年末に、本元の雑誌「建築知識」で本屋の特集をするので、取材に来たいという連絡が来ました。一般誌の本屋の特集というのは何度か受けましたが、建築雑誌で、しかも「建築知識」が本屋の特集?と思って出来上がりを見たら、サブタイトルが「世界一美しい本屋の作り方」。参加した本屋としては、ちょっと嬉しい本に仕上がっていて、うちの店でも置いていた本は早くも完売。追加で仕入れることにしました。
X方向のふり幅と雑誌づくりの新しい着眼点に、面白い発想だなと私たちも何かヒントをもらった気がしました。
(京都府建築士会 京都だより2020年3月号掲載)
建築家の言葉
すでに廃刊となりましたが、X-Knowledge-HOMEに連載された「建築家の言葉」を再編集した本。建築とは何か、建築家とは何か、名作とは何か、都市とは何か、人間とは何か、日本とは何か… みなさんの何かのヒントになれば幸いです。