呼吸の本
呼吸の本
肩こりがひどくて、三十歳になる前から、あちらこちらの整体に通っています。最近では首から顎にかけて調子が悪くて、それを治したいがために、ネットで検索しては、いろいろなところに行き、もはや何が効いているのか、分からないほどの整体難民となっています。
私が過去に経験したものをご紹介すると、鍼灸、カイロプラクティック、リフレクソロジー、オステオパシー、伸筋整体など、痛くて悲鳴をあげるものもあれば、気持ちよすぎてぐっすり寝てしまうようなものまで、本当にいろいろやりました。鍼灸やカイロも何種類かあって、好奇心が過ぎるのか、ついつい未知のものに手を出してしまい、こうなると「整体は趣味」と言っても良いかもしれません。
最近、はまっているのは自立神経系の整体で、そこで肩こりに効くエクササイズを薦められています。「口ポカン」といって、斜め上を見て、口を半開きにし、一分間ボーっとするというものなのですが、この一分間ボーっとが、なかなかできない。そもそも、そんな一息つける余裕があるなら、萬年肩こりになんて、ならないのではないのか。
蓄積された体の歪みは、悪い習慣から抜け出せない証しなんでしょう。整体よりも、ボーっとする練習をしたほうが、体にはなんか良さそうです。
(京都府建築士会 京都だより2019年4月号掲載)
呼吸の本 谷川俊太郎・加藤俊朗
疲れたり、病気になると呼吸が浅くなるような気がします。吸ってから吐くのが深呼吸で、吐いてから吸うのが呼吸法なんだとか。呼吸法の第一人者、加藤俊朗さんと詩人・谷川俊太郎の呼吸に関する問答本。呼吸のレッスンCD付き。