梅小路の家
旗竿敷地の家
細い路地が東西に付いているちょっと変形型の旗ざお敷地。
道路から奥まった位置に住宅があるため、通りからはほとんど建物の全景が見えません。そのかわり長いアプローチを生かして、京都特有の風情のあるエントランスとしています。
敷地の条件にもよりますが、アプローチをできるだけ長くすることは昔から風情があるとされています。狭い敷地でも、門から玄関までをちゃんとした距離をとるとなんとなく得をした気になります。
この家は、家族が仲良く暮らす同居型の二世帯住宅。敷地は64坪ありますが、変形地の為、建てられる実際の敷地面積は40坪程度なので、木造3階建てとしています。
団欒する場所
1階には親御さん世帯とメインの水廻り(キッチンや浴室)を持ってきています。お姑さんとお嫁さんや家族が一緒になってキッチンでわいわいがやがやと作業ができるようにオープンなキッチンとし、みんなで食事をする座の部分と少人数でカウンターで食事をする部分を設けています。
2階、3階は息子さん夫婦のエリア。洗面、トイレ、シャワーと1800サイズのキッチンを設けて、朝ごはんや軽い食事が作れるようにしています。同居型の場合でも、お互いのストレスを軽減するために一家族が溜まる場所があったほうが望ましいと思います。また、同居型の場合は共存エリアが混在するので、家事の分担がうまく行くように少し明快なプランになるように心がけています。