Plastic Soul Records

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Plastic Soul Records

京都市北区。上賀茂神社の近くにある住宅街の奥にある町家のリノベーション。アパレル関係にお勤めのご夫婦が中古レコード屋さんを始められるという。カフェと併設して、珈琲を飲みながらゆっくりレコードを選べる店にしたいとのこと。ここでのクライアントの要望も「きれい過ぎないこと。」話は少し横道にそれるが、ユネスコの世界遺産の審査の際、よく議論にでてくるドキュメントがある。「ヴェニス憲章」と「奈良ドキュメント」と呼ばれるもので、ヴェニス憲章は、石材や煉瓦といった耐久性のある建材を使っている古代建築物において、オリジナルの厳密な保存を求めるものだが、日本のように木造建築を根継をしたり、解体修理などして、取り替えていく伝統的なやり方は国際基準の評価が難しかった。しかし1992年に奈良の法隆寺地域の仏教建築が世界遺産となる際に、日本の「木造修復文化」が認められることとなった。それが「奈良ドキュメント」と呼ばれるもので、遺産の性格や文化的な文脈を踏まえた多様性が認められることにより、他のアジアやアフリカなどの多様な遺産文化の保護に扉を開いたと言われている。京町家の改修は、日本が古来から続けてきた「木・修復の文化」で、今も京都の生活の一部として生き続けている。新品のものよりも、きれい過ぎない「ひょうげたもの」に現代の「侘びや寂び」を求めるあたり、昔も今も変わらない日本人の感性みたいなものが、ちょっと誇らしく感じたりする。

Plastic Soul Records
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店の奥はカフェ。コーヒーを飲みながらゆっくりとレコードを選ぶことができる。家具や照明、古建具はオーナーのセレクト。

既存の土壁は補修程度にして昔の土壁を出来るだけ残した。アパレル関係のオーナーのセレクトした古着などに並ぶ。

外壁のタイルは岐阜のケラモスアートの特注タイルで手作業でつくったスクラッチタイル。

DATA

設計監理、インテリアデザイン、建築写真:Space Clip

所在地:京都

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