信楽の家
無駄のない家
家族構成は、ご夫婦と娘さんの３人家族。
道路から家の中があまり見えないように、でも家の中が明るくなるように、風がすぅーっと抜けるように、家族の気配がなんとなく感じられるように、といった漠然とした要望から設計は始まります。
敷地の関係、家相の関係でコンパクトな平面にしなければいけませんでしたから、設計当初から考えていたのは「無駄のない空間をつくること」「連続感のある空間にすること」「シンプルなものにすること」でした。
低い軒とせりあがる屋根
道路に面する敷地境界線が緩やかなカーブを描き、そこに建物が面するため、道路側にできるだけ圧迫感を与えないため低い軒を道路に連続させて、南西に向かって２階がせりあがる形状としています。
外から見ると一見平屋のような姿。外壁の素材は、モルタルリシンの掻き落とし仕上げで、昔からある風合いのある優しい感じの壁です。
内部は、壁で仕切るのではなく建具や家具で空間を仕切りながら、部屋同士がつながることで閉塞感をなくしています。中央にホールを設けてそこを中心に各部屋に行くプランなので廊下がなくホールも一つの部屋のようになっています。
新築のオーダーキッチン
ちょっとでも無駄をなくしたい、そんな考えからキッチンはオーダーキッチンとしました。
ローコストだから設備や仕様も全部安くなんていうのは、ちょっと寂しい。無駄を省くというコンセプトだからこそ、そこは合えて少し高くてもオーダーキッチンにする、建設コストに対して強弱をつける、そういことも考えています。
