二里ヶ浜の家
敷地にあったプラン
和歌山市内の西ノ庄に建つ敷地60坪に建坪42坪の4人家族の住宅。
北側と西側に道路があり、大きな幹線道路に面しています。東側の隣地は畑で、北面の道路とは対照的にのどかな風景が広がります。
一般的に居室の向きは南東が良いと言われています。この向きは日中、冬場はたくさん陽が入り、夏場は大洋角度が高いため、陽が入りません。庇などで工夫すると年間を通して、快適な光が入ってくるからです。
この家も南側と東側に居室を設けて、客間となる和室や子供部屋は、庭に面するようにしました。西側はセキュリティなどのことを考慮して、開口は通風のみとし極力少なくしました。その代わり上部からトップライトで自然光を柔らかく入れることにより、日中は電気がなくても生活できるようにしています。
一体化したキッチン、くつろぐ場所
この住宅の中心はキッチンです。
娘さん2人とお母さんが家事を楽しくできるように、キッチンとダイニングテーブルを一体化させて広げています。
リビングは、段差をつけてフロアから掘り下げて落としていますがこの段差がベンチの役割をし、キッチン・ダイニングからでもテレビが見れるようになっています。また、階段下は横になれるぐらいのスペースを作りました。ソファなどの置き家具がなくても、クッションや敷物でくつろげるようなカウチスペースとなっています。
2階にはフロアと一体化した大きめのバルコニーは、居室と外部の中間的な空間となって多様に使うことができます。洗濯物を干すだけではなくて、2階ホールのフリースペースとして一体に使うと家族でお月見をしたり、子どもが自由に遊べる空間になっています。