久野恵一と民藝の45年 日本の手仕事をつなぐ旅〈うつわ①〉

久野恵一と民藝の45年 日本の手仕事をつなぐ旅〈うつわ①〉

文 岡田良子

   

久野恵一と民藝の45年 日本の手仕事をつなぐ旅〈うつわ①〉

うつわが好きで、地方に行けばご当地の窯元までよく足を延ばします。昨年は秋に福岡県の朝倉郡東峰村を訪れました。ここには小石原焼という素敵な窯元があります。
小石原焼は九州の家庭では、普段使いで使う食器として昔から愛用されてきました。
飛び鉋、櫛描き、指描き、流し掛け、打ち掛けなどによって表現される独特の幾何学的な文様が特色で、バーナードリーチや柳宗悦が陶芸研究した小鹿田焼(おんたやき)は、小石原の陶工が日田に招かれて開いた窯。小鹿田焼とは親子窯関係にあたるんだとか。民陶好きには良く知られた窯元でもあります。
我が家でも、実家で子供の頃から使い、自分で食器を買うようになっても、ついつい買い足して使い続けている器です。
今回、民陶祭を訪れた理由の一つは、割れた皿を買い足すという目的のほかに、東峰村が昨年七月に被害があった九州豪雨の一番の被害地だったということにありました。小石原焼の民陶祭は春と秋に開催されていますが、いまだ道路が寸断されていたりして、秋の祭の開催自体が危ぶまれていましたが、村民のみなさんの努力の甲斐があって、なんとか開催されるに至ったんだとか。民陶祭を訪れること自体は、小さな復興支援に過ぎませんが災害の傷跡はまだ残るものの活気のある陶器市に、かえってこちらが元気をいただいたようで、調子にのってがっつり買い物して帰って来ました。
観光地化された京都と違って、のんびりした日本の素朴な暮らしの風景が残る場所です。ちょっと遠いですが、機会があったらぜひ東峰村を訪れてみてください。
余談ですが、帰りに寄ったふれあい広場でおじいさんが「あっちぃ」と連呼しながら揚げていた鶏のから揚げが、絶品だったのをお伝えしておきます。

久野恵一と民藝の45年 日本の手仕事をつなぐ旅〈うつわ①〉  
「手仕事フォーラム」のHPで久野さんが10年にわたって続けた連載を本としてまとめたもの。土地でつくられる製品の背景や歴史、新たな製品づくりの取り組みなど、久野さんと日本の手仕事の歩みをそのまま凝縮したような、貴重なアーカイブです。第一弾は沖縄と九州のうつわのお話。

(京都府建築士会 京都だより2018年2月号掲載)

久野恵一と民藝の45年 日本の手仕事をつなぐ旅〈うつわ①〉
久野恵一と民藝の45年 日本の手仕事をつなぐ旅〈うつわ①〉

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発行:グラフィック

定価:2,592円(税込)

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