最高の建築写真の撮り方・仕上げ方

最高の建築写真の撮り方・仕上げ方

文 岡田大次郎

  

最高の建築写真の撮り方・仕上げ方

建築写真

建築写真の撮り方を教えて欲しいと頼まれることがある。
しかし、何を教えていいのかわからない。いつも困る。
写真は誰にでも撮れるし、どんな写真を撮りたいかわからない。

こんな、何を教えていいかわからない私にも写真講座の講師を頼まれることがある。せっかくのご依頼なので快くお受けするのだが、何を話せば良いか困ってしまう。とりあえず、カメラやレンズの機械的な構造と自分が写真を撮るとき気をつけていることなどを話すことにしている。

広角レンズは絶対に必要というわけでは無いが一般的な建築写真は広角~超広角レンズで撮影されている場合が多い。
撮影時大切なのは、光のあたり方、影の出方など建築物を取り巻く刻々と変わって行く環境をどう撮るか考えることが重要だ。
画像処理ソフトは時間がかかる作業だが写真の仕上がりアップに欠かせない、この作業で写真雰囲気がかなり違ってくるので難しいが楽しい。
などなど

それなりに、ちゃんと説明しているつもりなのだが、受講者から「結局重要なことは教えてもらえないんですね」などと言われてしまうことも。
うーん。手品のタネ的なものがあると思っていたのだろうか。手品のタネがあるとすれば、建築を好きになること、たくさん写真を撮ること、たくさん画像処理をすること。その繰り返ししか無いのかもしれない。

などと、かっこつけたことを書いてしまったが、建築写真を始めた頃、参考になる専門書がほとんど無かったので、将来、建築写真大全を出版してやると冗談半分で言っていたことを思い出した。やはり撮り方・仕上げ方を整理することは大切なのかもしれない。

最高の建築写真の撮り方・仕上げ方
個人的には意見が違うところもありますが建築写真に必要なことがまとめて記載されているのでこれから写真を始める方には勉強になると思います。
私が建築写真の勉強用に読んだ本は、マニアックかつ現在流通していないので一般向けではありませんが、1978年発行の「建築写真・表現と技法(玄光社)」です。当時のスター建築写真家のエッセンスとエネルギーが詰まってるすばらしい本です。一応参考までに。

(京都府建築士会 京都だより2017年12月号掲載)

DATA

著者:細矢 仁

発行:エックスナレッジ

定価:2,160円(税込)

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